める配くんとメール配信サービス4社を比較|メルマガ・一斉配信・API連携の違い


メール配信サービスを比較するイメージ

メール配信サービスを選ぶときは、機能の多さだけではなく「どのようなメールを、どのような運用で送りたいのか」を整理することが重要です。

たとえば、担当者が定期的にメルマガを作成して顧客や会員へ送る運用と、システムから通知メールを自動送信する運用では、必要になる仕組みが異なります。また、多数の宛先への一斉配信を想定する場合と、HTMLメールのデザインやマーケティング施策を重視する場合でも、確認すべきポイントは変わります。

本記事では、める配くん、ブラストメール、Cuenote FC、SendGrid、Benchmark Emailの5サービスを、順位付けせずに比較します。

中心となる比較軸は、次の4つの利用タイプです。

  • 担当者が運用しやすいメルマガ配信型
  • 大規模な一斉配信を想定した型
  • APIなどによるシステム連携を前提に検討できる型
  • HTMLメールのデザインやメールマーケティングを重視する型

さらに、到達率への取り組み、サポート体制、無料トライアル、セキュリティ情報の公開状況なども確認します。

なお、メールの到達率は利用するメール配信サービスだけで決まるものではありません。 SPF・DKIM・DMARCなどの送信ドメイン認証、配信リストの管理状態、メール本文など複数の要素が関係します。サービスを比較するときは、配信基盤だけでなく、自社側で必要になる設定や日常的なリスト管理も含めて検討する必要があります。

また、広告・宣伝メールを送る場合は、特定電子メール法を踏まえた運用も欠かせません。原則として事前の同意を得ることに加え、同意を証する記録の保存、送信者情報の表示、受信拒否・配信停止方法の明示など、必要な対応を確認したうえで運用しましょう。

それでは、それぞれの特徴を見ていきます。

Table of Contents

メール配信サービス5つの特徴

ここからは、メルマガ配信を手軽に始めたいケース、大規模な一斉配信を想定するケース、システムと連携して自動通知メールを送るケース、HTMLメールのデザインを重視するケースに分けて、5つのサービスを順に見ていきます。記載している内容は各社の公式サイトで案内されているもので、最新の料金や仕様は公式サイトで確認してください。

める配くん|メルマガから属性別配信・フォローメールまで検討できるメール配信システム

める配くん

出典:める配くん公式サイト

サービスの概要

める配くんは、株式会社ディライトフルが運営するメール配信システムです。

2002年から提供されており、メルマガの一斉配信だけでなく、登録された属性を利用して送信先を絞り込む運用にも対応しています。

そのため、「登録者全員に同じメールを送信する」という使い方だけでなく、保有している顧客・会員情報を活用しながらメールを送り分けたい場合にも検討できます。

誕生日メールや定期的なフォローメールにも利用できるため、中小企業や団体が顧客・会員との継続的なコミュニケーションにメールを利用したい場合と親和性のある仕組みです。

想定しやすい使い方

今回の4分類で考えると、める配くんは担当者が運用するメルマガ配信型を中心に検討しやすいサービスです。

たとえば、次のような運用が考えられます。

  • 顧客への定期的なメールマガジン
  • 会員への一斉案内
  • 属性に応じたメールの送り分け
  • 誕生日に合わせたメール
  • 定期的なフォローメール

単発の一斉配信だけでなく、登録者の情報を利用して継続的にコミュニケーションを行いたい場合にも比較候補になります。

また、Googleスプレッドシートと情報を自動同期する連携機能も提供されています。顧客・会員情報をスプレッドシートで扱っている組織では、実際の業務フローと照らし合わせて確認しておきたい機能です。

契約形態と無料トライアル

契約期間は、3ヶ月・6ヶ月・1年間から選択する形式です。

メール配信サービスは、サービスによって契約期間だけでなく、登録アドレス数や配信通数など、プランを選択する基準が異なる場合があります。

したがって、比較するときは「必要な機能があるか」だけでなく、自社の登録アドレス数や想定する配信頻度を整理したうえで契約条件を確認することが大切です。

める配くんには2週間の無料トライアルがあります。

無料トライアルでは、単にメールを送信できるかを見るのではなく、リストの取り込み、メール作成、属性設定、配信設定、レポート確認まで一連の業務を実際の担当者が試してみると判断しやすくなります。

到達率を考える際のポイント

メール配信システムを比較する際、「到達率」は気になる項目の一つですが、サービスだけを見て判断するのは適切ではありません。

SPF・DKIM・DMARCなどの送信ドメイン認証を適切に設定しているか、無効なアドレスなどを含む配信リストをどのように管理するか、どのような本文を配信するかといった要素も関係します。

特に継続的なメルマガ配信では、登録者の追加だけでなく、配信停止を希望した人やエラーとなるアドレスを適切に扱う運用も重要です。

導入時には、利用予定の送信ドメインでどのような設定が必要になるかを確認しておきましょう。

サポート・導入前の相談

める配くんでは、導入を検討している人向けにオンラインセミナーと個別オンラインミーティングが用意されています。

メール配信システムでは、管理画面の機能を見るだけでは、自社の運用に当てはめられるか判断しにくいことがあります。

「現在の顧客データをどのように扱うのか」「属性別の配信をどのように運用するのか」といった具体的な利用方法を整理したうえで、導入前の相談機会を活用すると比較しやすくなります。

販売パートナー制度も設けられています。

セキュリティ情報を確認する

メール配信サービスでは氏名やメールアドレスなどの個人情報を取り扱う場合があるため、機能とともにセキュリティや運用体制も確認する必要があります。

める配くんでは、公式サイトのお知らせで、不正アクセスに関する調査結果の報告とシステムセキュリティ強化に関する報告を公開しています。

契約を検討する際は、このような「お知らせ」を含め、現在公開されているセキュリティ関連情報を確認しておくとよいでしょう。

これはめる配くんに限った確認事項ではありません。他サービスについても、情報セキュリティ方針、第三者認証の有無、アクセス権限の管理、バックアップ、障害・インシデント発生時の情報公開方針など、自社が必要とする確認項目を整理して比較することが重要です。

める配くんが比較候補になりやすいケース

める配くんは、メルマガや案内メールを担当者が運用しながら、属性による絞り込みや継続的なフォローにも利用したい場合に比較しやすいサービスです。

特に、単純な一斉配信だけでなく、「顧客・会員情報を使って送信対象を分けたい」「誕生日などをきっかけにメールを送りたい」といった運用を予定している場合は、無料トライアルで実際の操作フローを確認しておくとよいでしょう。

ブラストメール|大規模な一斉メール配信を想定したメール配信システム

ブラストメール

出典:ブラストメール公式サイト

サービスの概要

ブラストメールは、株式会社ラクスライトクラウドが運営するメール配信システムです。

20年以上提供されており、大規模なメール配信を想定したサービスとして展開されています。

一方で、公式サイトではシンプルな操作性も掲げているため、多数の宛先へメールを配信したい場合でも、日常的な運用を担当者が行うことを想定して比較できます。

想定しやすい使い方

今回の比較軸では、ブラストメールは大規模一斉配信型として位置付けると違いを理解しやすくなります。

たとえば、多数の顧客・会員に同じ案内を届けることを中心にメール配信システムを探している場合です。

メルマガ運用でも利用できますが、「複雑なシステム連携を中心に考えるか」「HTMLメールのデザインを中心に考えるか」というより、まず一斉配信の用途を重視して比較したい場合に確認しやすいサービスといえます。

到達率への取り組み

ブラストメールでは、蓄積された配信データを分析し、メールプロバイダーごとに配信方法を最適化すると説明しています。

また、Gmailのメール送信者ガイドラインに対応済みとしています。

Gmailなどの受信サービス側でも送信者に求める要件が設定されているため、継続的に多数のメールを送信する場合は、配信サービス側の対応状況だけでなく、自社側で必要な送信ドメイン認証なども確認することが重要です。

サービス側が到達率向上に取り組んでいたとしても、個々のメールが受信トレイへ届くことを保証するものではありません。

契約前に確認したいポイント

ブラストメールを検討するときは、自社が保有するアドレス数と想定する配信通数を整理しておくことが重要です。

メール配信サービスは、登録アドレス数や配信通数などによって契約条件が変わることがあります。

現在の配信規模だけでなく、「今後、会員数が増えた場合はどうなるか」「配信頻度を増やした場合に契約内容がどう変わるか」という観点でも確認しておくと、継続利用を想定した比較ができます。

無料トライアルと導入検討

ブラストメールには無料トライアルが用意されています。また、導入検討者向けの資料も提供されています。

無料トライアルでは、実際に利用する担当者が管理画面を操作することが重要です。

メール本文の作成からリストの取り込み、配信設定、結果の確認まで一連の作業を試し、社内で無理なく運用できるかを確認しましょう。

特に複数人でメール配信業務を担当する場合は、社内の作業手順を想定しながら確認すると判断しやすくなります。

セキュリティと運用体制

メール配信システムには、メールアドレスをはじめとする顧客・会員情報を登録する可能性があります。

そのため、サービス選定では配信性能だけでなく、個人情報をどのように扱うのかも重要な比較項目です。

契約前にはブラストメールの公式サイトで現在公開されている情報セキュリティ関連の情報やお知らせを確認し、自社のセキュリティ基準と照らし合わせることをおすすめします。

認証の有無だけで判断するのではなく、アクセス管理や障害発生時の対応など、自社が確認を必要とする項目を事前にリスト化しておくと比較しやすくなります。

ブラストメールが比較候補になりやすいケース

ブラストメールは、多数の宛先への一斉配信を中心に考えており、操作性についても確認したい企業・団体が比較しやすいサービスです。

める配くんが属性を利用した絞り込みやフォローなどを含めて検討できるのに対し、ブラストメールは大規模な一斉配信という利用目的を軸に比較することで、それぞれの方向性を整理しやすくなります。

Cuenote FC|高速・多機能を掲げるメール配信システム

Cuenote FC

出典:Cuenote FC公式サイト

Cuenote FC

サービスの概要

Cuenote FCは、ユミルリンク株式会社が提供するメール配信システムです。

高速・多機能を掲げていることが特徴で、メール配信を継続的な業務として運用する企業・団体が比較候補にできます。

また、同社ではメール配信だけでなく、メールリレーサーバー、kintoneメール配信、SMS配信、認証サービス、Webプッシュ通知、アンケート・フォーム、緊急参集・安否確認なども提供しています。

想定しやすい使い方

今回の分類では、Cuenote FCは一斉配信を含め、多機能なメール配信環境を検討したい場合に確認しやすいサービスです。

単にメルマガを作成して送信するだけでなく、組織としてメール配信を運用し、必要な機能や配信環境を比較したい場合に検討できます。

同じ提供会社にメール関連・メッセージ関連の複数サービスがあるため、自社が必要としているのがCuenote FCの機能なのか、それとも別の仕組みなのかを整理して相談する方法も考えられます。

Gmail送信者ガイドラインへの対応

Cuenote FCは、Gmailのメール送信者ガイドラインに対応済みとしています。

メール配信では、受信サービス側のルール変更にも注意が必要です。

ただし、ガイドラインに対応したメール配信システムを選べば、それだけで到達率が決まるわけではありません。

自社ドメインのSPF・DKIM・DMARCなどの認証設定、配信リストの衛生状態、メールの内容なども含めて管理する必要があります。

セキュリティ情報

Cuenote FCは、製品サイトに「セキュリティ」の専用ページを設けています。

法人がメール配信サービスを選ぶ際、セキュリティ関連情報を確認できる場所が明確になっていることは、社内で導入審査を行う際の確認材料になります。

ただし、専用ページの有無だけで安全性を判断するのではなく、自社が必要とするセキュリティ要件と照らし合わせることが大切です。

情報セキュリティ方針や認証、アクセス管理、バックアップなど、確認したい項目をあらかじめ決めておきましょう。

サポート体制と無料トライアル

問い合わせ窓口は東京と大阪にあり、平日10:00〜18:00の問い合わせ時間が案内されています。

業務でメール配信システムを利用する場合、機能だけでなく「困ったときにどのような問い合わせ方法があるのか」も確認しておきたいところです。

Cuenote FCには無料トライアルも用意されています。

無料トライアルを利用する場合は、実際の担当者が操作し、日常業務に組み込みやすいかを確認するとよいでしょう。

契約前に確認したいポイント

多機能なサービスを比較するときは、機能数だけで選ぶのではなく、「自社で実際に使う機能」を整理することが重要です。

たとえば、メルマガの作成・一斉配信を中心にするのか、社内システムとの関係も含めてメール配信環境を整備したいのかによって、適した構成は変わります。

契約形態についても、必要な配信規模やアドレス数などを整理したうえで、自社の利用条件に合う契約を確認しましょう。

Cuenote FCが比較候補になりやすいケース

Cuenote FCは、メール配信を継続的な業務として扱い、配信機能、Gmailガイドラインへの対応状況、セキュリティ情報、問い合わせ体制などをまとめて確認したい企業・団体が比較しやすいサービスです。

SendGrid|APIを利用したシステム連携を前提に検討できるクラウド型メール配信サービス

SendGrid

出典:SendGrid公式サイト

サービスの概要

SendGridはクラウド型のメール配信サービスです。日本では株式会社構造計画研究所がTwilio SendGridの正規販売代理店として提供しています。

今回比較する5サービスの中では、メール送信APIを使ったシステム連携を前提にできることが、用途を整理するうえで重要な特徴です。

アカウントを作成して利用でき、利用者側でメールサーバーを構築・メンテナンスする必要がない仕組みとなっています。

メルマガとトランザクショナルメール

SendGridを検討するときに理解しておきたいのが、メルマガとトランザクショナルメールの違いです。

メルマガは、企業・団体が顧客や会員などにニュース、商品情報、イベント情報などをまとめて送信する使い方が中心です。

一方のトランザクショナルメールは、ユーザーの操作やシステム上のイベントなどをきっかけとして自動的に送られる通知メールを指します。

たとえば、Webサービスから自動的にメールを送る仕組みを構築する場合、担当者が毎回管理画面からメールを作成して配信する仕組みより、APIなどを利用してシステムから送信できるサービスのほうが要件に合うケースがあります。

SendGridは、システム経由の自動通知メールとメルマガの一斉送信の双方に対応しています。

API連携を前提にする場合の確認ポイント

APIを利用するメール配信では、一般的なメルマガ配信サービスとは導入時に確認するポイントが少し異なります。

管理画面の操作性だけでなく、既存システムとの接続方法、開発担当者が必要とする技術情報、運用開始後の保守方法などを確認する必要があります。

そのため、「メール担当者だけで導入するサービス」として考えるのではなく、必要に応じてシステム担当者や開発担当者も選定に参加するとよいでしょう。

ドキュメントとサポート情報

SendGridでは、チュートリアル、ユーザマニュアル、APIリファレンスなどのドキュメントが公開されています。

システム連携を前提とするサービスでは、APIが存在するかだけでなく、開発・運用時に参照できる情報が用意されているかも確認ポイントです。

無料トライアル期間中に、実際に導入を担当するエンジニアやシステム担当者がドキュメントを確認しておくと、必要な実装を具体化しやすくなります。

無料トライアル

SendGridには60日間の無料トライアルがあります。

API連携を目的とする場合、トライアルでは管理画面を見るだけでなく、検証環境などを利用して想定するメール送信フローを確認することが重要です。

メルマガ用途で検討する場合とシステム通知用途で検討する場合では確認項目が異なるため、導入目的を明確にしてから試すと比較しやすくなります。

到達率と送信側の運用

システムから自動的に送るメールであっても、到達率がメール配信サービスだけで決まるわけではありません。

送信ドメイン認証をはじめとする技術的な設定に加え、エラーとなるアドレスへの継続送信を避けるなど、送信リストやシステム側の運用も重要になります。

特にトランザクショナルメールでは、ユーザーにとって重要な通知を扱うケースもあります。どのメールを何の目的で送るのかを整理し、配信結果を確認できる運用体制を構築することが大切です。

セキュリティと契約前の確認

システム連携を行う場合は、メールアドレスなどのデータがどのような経路で扱われるのかを把握することも重要です。

導入前には、SendGridの日本向け公式サイトなどで現在公開されているセキュリティ関連情報やお知らせを確認し、自社のセキュリティ基準に合うかを検討しましょう。

SendGridが比較候補になりやすいケース

SendGridは、担当者が管理画面からメルマガを送る用途だけでなく、Webサービスや業務システムから自動的にメールを送信したい場合に比較しやすいサービスです。

「担当者主体のメルマガ運用なのか」「システム主体の自動メール配信なのか」を明確にすると、める配くんなどのメルマガ配信型サービスとの違いを整理しやすくなります。

Benchmark Email|HTMLメールのデザインとメールマーケティング機能を重視したサービス

Benchmark Email

出典:Benchmark Email公式サイト

Benchmark Email

サービスの概要

Benchmark Emailは、HTMLメールのデザインに重きを置いたメール配信サービスです。

ドラッグ&ドロップ式のHTMLメールエディタがあり、カテゴリ別のテンプレート、無料の画像素材、AIによるサポート機能などを利用できます。HTMLコードを利用したメール作成にも対応しています。

「メールを送る仕組み」だけでなく、受信者に見せるメールのデザインやマーケティング運用を重視したい場合に比較しやすいサービスです。

HTMLメールの作成

Benchmark Emailの特徴を比較する際は、HTMLメールの作成環境がポイントになります。

ドラッグ&ドロップ式のエディタを利用できるため、HTMLを直接記述する方法だけに限定されません。

テンプレートや画像素材なども利用できるため、商品・サービスの案内、イベント情報、ニュースレターなど、視覚的な構成を取り入れたメールを継続的に作成したい場合に確認しておきたいサービスです。

リスト管理とセグメント配信

顧客情報はCSVでアップロードでき、リストやタグを利用して整理し、セグメント配信することができます。

また、配信停止やエラーアドレスを自動で管理する仕組みがあります。

メール配信では「誰に送るか」の管理が重要です。登録者を一つのリストとして扱うだけでなく、対象者を整理しながらメールマーケティングを行いたい場合は、リスト管理の操作性を無料プランで確認しておくとよいでしょう。

登録フォームとレポート

Benchmark Emailでは、メルマガ登録フォームをWebサイトへ設置する機能も用意されています。

登録フォームから得た読者情報をメール配信へつなげたい場合は、Webサイト側の運用も含めて確認できます。

また、リアルタイムレポートが用意されており、配信後の状況を確認できます。公式サイトでは、配信、到達、開封、クリックなどを確認できるレポート機能が案内されています。

無料プランとサポート

Benchmark Emailには、クレジットカード登録不要の無料プランが用意されています。

日本人スタッフによるサポートも案内されています。公式サイトではメールサポートなどの窓口が確認できます。

無料で試す際は、エディタの使いやすさだけで判断するのではなく、CSVの取り込みからメール作成、テスト、配信、レポート確認まで実際の運用に近い流れで操作するとよいでしょう。

セキュリティ情報

Benchmark Emailの日本語サイトでは、利用規約やプライバシーポリシーに加え、セキュリティ体制に関する案内も用意されています。

メール配信サービスに顧客情報を登録する場合は、こうした公開情報を契約前に確認することが重要です。

自社でセキュリティチェックシートなどを使用している場合は、その確認項目と照らし合わせながら、必要に応じて問い合わせを行うとよいでしょう。

Benchmark Emailが比較候補になりやすいケース

Benchmark Emailは、HTMLメールの見せ方やメールマーケティングの運用を重視したい場合に比較しやすいサービスです。

単に多数の宛先へ一斉配信するだけではなく、テンプレートや画像を利用してHTMLメールを作り、リストを整理しながら配信し、その後の反応まで確認したい場合に特徴を活かしやすくなります。

5つのメール配信サービスを比較

ここまでの内容を、「どのような使い方を想定するか」という観点を中心に整理します。

サービス主な比較タイプメルマガシステムからの自動通知到達率関連で確認できる特徴無料で試せる仕組みサポート・導入支援セキュリティ情報の確認ポイント
める配くんメルマガ・属性別配信型対応誕生日メールや定期フォローなどの自動配信に活用可能サービス側だけでなくドメイン認証等も含めて確認2週間の無料トライアルオンラインセミナー、個別オンラインミーティングお知らせで不正アクセスの調査結果とセキュリティ強化に関する報告を公開
ブラストメール大規模一斉配信型対応導入目的に応じて機能を確認プロバイダーごとに配信方法を最適化すると説明。Gmail送信者ガイドライン対応済み無料トライアルあり資料ダウンロードあり契約前に公式サイトのセキュリティ関連情報・お知らせを確認
Cuenote FC高速・多機能型対応関連サービスも含めて用途を確認Gmail送信者ガイドライン対応済み無料トライアルあり東京・大阪の問い合わせ窓口、平日10:00〜18:00製品サイトにセキュリティ専用ページあり
SendGridAPI・システム連携型対応対応ドメイン認証やリスト管理など利用者側の運用も含めて確認60日間の無料トライアルチュートリアル、マニュアル、APIリファレンス等日本向け公式情報などから契約前に確認
Benchmark EmailHTMLメール・デザイン重視型対応メールマーケティングの自動化機能あり配信停止・エラーアドレスの管理機能あり。ドメイン認証等も含めて確認クレジットカード登録不要の無料プラン日本人スタッフによるサポート日本語サイトからセキュリティ体制に関する案内を確認可能

この比較表は「どれが上か」を示すものではありません。

同じメール配信サービスでも想定する使い方に違いがあります。自社が何を送りたいのかを最初に決め、その目的に合うサービスを絞り込むことが選定の基本になります。

メール配信サービスの選び方

メルマガ型かトランザクショナルメール型かを最初に決める

まず整理したいのが、「誰が、何をきっかけにメールを送るのか」です。

広報やマーケティング担当者が管理画面を操作し、定期的にニュースレターやキャンペーン情報を送るのであれば、メルマガ配信を中心とした操作性が重要です。

一方、

「会員登録が完了したらメールを送る」

「システム上で特定の処理が行われたら通知する」

といったメールは、トランザクショナルメールとしてシステムから自動送信する仕組みを検討することになります。

この場合はAPIなどのシステム連携機能が重要になります。

両方を運用する企業では、メルマガとシステム通知を同じサービスで扱うのか、それぞれに適した仕組みを使い分けるのかまで検討しましょう。

一斉配信では想定する配信規模を整理する

メール配信サービスを契約する前に、現在保有しているメールアドレス数と配信頻度を整理します。

さらに、現在の規模だけでなく、今後登録者が増えた場合も想定しておくことが重要です。

サービスによって、登録アドレス数を基準にするもの、配信通数を基準にするものなど契約条件が異なるためです。

また、月単位で利用するのか、一定期間の契約になるのかなど、契約期間も確認します。

める配くんの場合は3ヶ月・6ヶ月・1年間から契約期間を選択します。

HTMLメールのデザインをどこまで重視するか

テキスト中心の案内を送るのか、画像やレイアウトを利用したHTMLメールを作成するのかによっても選択肢が変わります。

HTMLメールを継続的に作成する場合は、テンプレートの有無だけでなく、実際の編集画面を担当者が操作できるかが重要です。

デザイン担当者がいない組織では、ドラッグ&ドロップなどの編集方法も確認するとよいでしょう。

逆に、システムから通知メールを送ることが中心なら、デザイン機能よりAPIや技術ドキュメントを優先したほうが利用目的に合う場合があります。

到達率はメール配信サービスだけで判断しない

メール配信サービスを比較するときに注意したいのが、「このサービスなら届く」と単純化しないことです。

メールの到達には、配信サービスの取り組みだけでなく、SPF・DKIM・DMARCなどの送信ドメイン認証、配信リストの衛生状態、メール本文なども関係します。

配信を希望していない相手に送り続けたり、エラーになるアドレスを放置したりする運用は避ける必要があります。

導入時には、「サービス側が何を行うのか」と「利用企業側で何を設定・管理する必要があるのか」を分けて確認しましょう。

セキュリティ情報と運用体制を確認する

メール配信サービスには、顧客や会員のメールアドレス、氏名、属性などの個人情報を登録することがあります。

そのため、サービスの機能だけでなく、セキュリティに関する公開情報も確認する必要があります。

契約前には各社の「お知らせ」「セキュリティ」「情報セキュリティ方針」などのページを確認することをおすすめします。

確認項目としては、たとえば次のようなものがあります。

  • 情報セキュリティ方針
  • セキュリティ関連の第三者認証の有無
  • アカウントやアクセス権限の管理方法
  • バックアップに関する方針
  • 障害やインシデント発生時の情報公開方法
  • 個人情報の取り扱い
  • サービス運用体制

すべてのサービスが同じ形式で情報を公開しているわけではありません。

専用ページがあるかどうかだけで優劣を判断せず、自社の情報セキュリティ基準を満たすために必要な情報を確認するという考え方が適切です。

サポートは問い合わせ方法だけでなく利用場面を想定する

「サポートあり」という表示だけではなく、実際にどのような支援が必要なのかを考えて比較します。

たとえば、初めてメール配信システムを導入する企業なら、導入前に相談できる機会があるかを確認するとよいでしょう。

API連携を行う場合は、一般的な操作方法の問い合わせだけでなく、技術ドキュメントが充実しているかも重要です。

自社の担当者がマーケティング担当なのか、情報システム担当なのか、開発担当なのかによって、必要なサポートは変わります。

無料トライアルでは実際の業務を再現する

無料トライアルや無料プランがある場合は、「ログインして画面を見る」だけで終わらせないことが重要です。

可能な範囲で、実際の運用に近い手順を試してみましょう。

特に確認したいのは、メール作成画面の使いやすさ、配信リストを取り込む手間、配信後に確認できるレポート項目、サポートへ問い合わせた場合の応答です。

複数人で運用する予定なら、実際に担当するメンバーにも操作してもらうと、導入後の運用をイメージしやすくなります。

メール配信で確認しておきたい特定電子メール法

企業が広告・宣伝メールを配信する場合、システムの機能だけではなく、特定電子メール法に沿った運用を行う必要があります。

原則としてオプトインを取得する

広告・宣伝メールについては、原則としてあらかじめ送信に同意した相手に送信するオプトイン方式が採用されています。

顧客のメールアドレスを保有しているからといって、どのような広告メールでも自由に送信できると考えるのではなく、法令上の要件や例外を確認したうえで配信する必要があります。

同意を証する記録を保存する

オプトインを取得するだけでなく、受信者から同意を得たことを証する記録の保存も必要になります。

メルマガ登録フォームなどを利用する場合は、「いつ、どのような方法で登録されたのか」を自社でどのように管理するかまで検討しましょう。

送信者情報を表示する

広告・宣伝メールでは、法令上必要となる送信者情報などを適切に表示します。

メールテンプレートを作成する段階で必要項目を整理しておけば、担当者が配信するたびに対応方法が変わることを防ぎやすくなります。

配信停止方法を分かりやすくする

受信者が今後の配信を希望しない場合に備え、配信停止・受信拒否の方法を明示することも重要です。

配信停止の希望を受けた後、実際の配信リストへどのように反映されるのかもメール配信サービス選定時に確認しておきましょう。

特定電子メール法への対応は、メール配信システムを導入するだけで完了するものではありません。サービスの機能を活用しながら、送信する企業・団体側でも適切な運用体制を整える必要があります。

メール配信サービスに関するFAQ

Q. める配くんはどのような用途で検討できますか?

める配くんは、メルマガや一斉メールに加えて、属性設定による送信先の絞り込み、誕生日メール、定期的なフォローメールなどに利用できます。

中小企業や団体が顧客・会員情報を利用しながら継続的にメールを配信したい場合に比較候補となります。

2週間の無料トライアルがあるため、実際の運用を想定して操作を確認できます。

Q. メルマガとトランザクショナルメールの違いは何ですか?

メルマガは、ニュースや商品・サービス情報などを複数の読者へ配信する用途が中心です。

トランザクショナルメールは、会員登録やシステム上の処理など、特定のイベントをきっかけに自動送信される通知メールを指します。

前者ではメール作成やリスト管理の操作性、後者ではAPIなどのシステム連携機能が重要になることがあります。

Q. 大規模な一斉配信を想定する場合は何を確認すればよいですか?

登録アドレス数や想定する配信通数、配信頻度を整理したうえで、サービスが想定している配信規模や契約条件を確認します。

あわせて、送信ドメイン認証への対応方法、エラーアドレスの管理方法、配信結果の確認方法などもチェックしましょう。

Q. メール配信サービスを使えば到達率は高くなりますか?

メール配信サービスだけで到達率が決まるわけではありません。

サービス側の配信基盤や取り組みに加えて、SPF・DKIM・DMARCなどの送信ドメイン認証、配信リストの衛生状態、メール本文など複数の要素が関係します。

そのため、サービスの比較と自社側のメール運用改善を分けずに考えることが重要です。

Q. Gmailの送信者ガイドラインへの対応も確認したほうがよいですか?

継続的なメール配信を予定している場合は確認しておきたい項目です。

今回の比較対象では、ブラストメールとCuenote FCがGmailのメール送信者ガイドラインへの対応を案内しています。

ただし、サービス側の対応状況だけでなく、自社が送信者として必要な設定・運用を行うことも重要です。

Q. メール配信サービスのセキュリティはどう比較すればよいですか?

各社の公式サイトに掲載されているセキュリティ関連ページ、情報セキュリティ方針、プライバシーポリシー、お知らせなどを確認します。

第三者認証の有無、アクセス権限、バックアップ、個人情報の取り扱い、障害やインシデントが発生した場合の情報公開方法など、自社で必要な確認項目を整理すると比較しやすくなります。

公開情報だけでは自社の審査に必要な情報が不足する場合は、契約前に各社へ確認するとよいでしょう。

Q. 無料トライアルでは何を確認すればよいですか?

実際の業務を想定し、メール作成画面の使いやすさ、リスト取り込みの手間、配信設定の流れ、レポートで確認できる項目などをチェックします。

また、サポートを利用できる場合は、問い合わせ方法や応答についても確認すると導入後の運用を判断しやすくなります。

Q. HTMLメールを作りたい場合は何を重視すればよいですか?

エディタの操作方法、テンプレート、画像の扱い、HTMLコード編集への対応などを確認します。

今回比較したサービスでは、Benchmark Emailがドラッグ&ドロップのHTMLメールエディタやカテゴリ別テンプレート、画像素材などを提供しており、デザインを重視する場合の比較候補になります。

Q. APIから通知メールを送りたい場合はどう選べばよいですか?

APIの有無だけでなく、開発ドキュメント、認証方法、既存システムへの組み込み方、運用開始後の管理方法などを確認します。

今回の5サービスでは、SendGridがメール送信APIを利用したシステム連携を前提に検討しやすく、チュートリアルやAPIリファレンスなども公開されています。

Q. メール配信サービスの契約前に確認しておくことはありますか?

自社の登録アドレス数、配信通数、配信頻度、契約期間、必要な機能を整理しましょう。

さらに、無料トライアルの条件、サポート体制、セキュリティ情報、送信ドメイン認証、配信停止の管理方法などを確認します。

現在必要な機能だけでなく、登録者や配信頻度が増えた場合に契約形態がどのように変わるかも確認しておくと、継続利用を想定した比較ができます。

まとめ|「何をどう送るか」からメール配信サービスを比較しよう

メール配信サービスは、一見するとどれも「多数の宛先へメールを送るサービス」に見えます。しかし、実際には想定している使い方に違いがあります。

める配くんは、担当者がメルマガや案内メールを運用しながら、属性による絞り込み、誕生日メール、定期的なフォローメールなどにも活用したい場合に比較できます。Googleスプレッドシートとの自動同期機能もあり、2週間の無料トライアルで操作を確認できます。

ブラストメールは、大規模な一斉配信を想定して比較したい場合に確認しやすいサービスです。メールプロバイダーごとに配信方法を最適化すると説明しており、Gmailのメール送信者ガイドラインへの対応も案内されています。

Cuenote FCは、高速・多機能を掲げるメール配信システムです。Gmailのメール送信者ガイドラインに対応しており、製品サイトにはセキュリティ専用ページも用意されています。

SendGridは、APIを利用してWebサービスや業務システムからメールを送信したい場合に比較しやすいサービスです。メルマガだけでなくトランザクショナルメールも含め、システム連携を前提とした用途で特徴があります。

Benchmark Emailは、HTMLメールのデザインやメールマーケティングを重視する場合に比較しやすいサービスです。ドラッグ&ドロップ式のエディタ、テンプレート、リスト・タグ管理、登録フォーム、レポートなどを利用できます。

中小企業や団体でメール配信システムを選ぶ場合、機能一覧だけを比べるのではなく、「担当者がメルマガを配信したいのか」「多数の宛先へ一斉配信したいのか」「システムから自動通知したいのか」「HTMLメールの制作・マーケティングを重視したいのか」を最初に明確にすることが重要です。

そのうえで、到達率への取り組み、送信ドメイン認証、サポート、無料トライアル、契約形態、セキュリティ情報などを同じ基準で確認します。

特に個人情報を扱うメール配信サービスでは、契約前に各社のセキュリティ関連ページだけでなく、「お知らせ」なども確認し、障害やインシデントを含む重要情報がどのように公開されているかを見ることも選定材料になります。

また、広告・宣伝メールを運用する場合は、オプトインの取得と記録の保存、送信者情報の表示、配信停止方法の明示など、特定電子メール法に沿った運用体制も整える必要があります。

今回の比較で、メルマガ配信や属性に応じた送り分け、継続的なフォローメールなどを中心に検討する場合は、める配くんの2週間の無料トライアルを利用し、実際の顧客・会員管理を想定した操作フローを確認してから判断する方法があります。


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